代表的な無電解ニッケルメッキである、ニッケル-リン(5~13%)合金メッキをはじめニッケル-ホウ素、ニッケル-銅等があります。このメッキの顕著な特性は複雑な形状に対しても、膜厚のムラなく均一にメッキできるということであり、高精度を要求される製品に対して不可欠のメッキです。加えて多くの機械的特性、電気的特性、物理的特性などが評価されて様々な分野で利用されております。
また、近年この無電解ニッケルメッキマトリクス中に、SiC、BN、テフロン等を分散させた複合メッキがあり機能メッキとして耐摩耗、潤滑等の分野で使用されております。当社では、これら特殊分野のニーズに対してもフレキシブルに対応しております。
化学組織 |
Ni:90~92% P:8~10% |
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組織 |
析出状態でほぼ非晶質、熱処理すると |
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比重 |
析出状態:7.9g/cm3 400℃以上で加熱:7.8 |
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溶融温度 |
890℃ |
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電気抵抗 |
60μΩ/cm/cm2、400℃以上で |
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熱膨張係数 |
13×10-6cm/cm・℃ |
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熱伝導度 |
0.0105~0.0135cal/cm・sec・℃ |
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摩耗抵抗 |
電気メッキよりすぐれている。 |
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磁性 |
析出状態でほぼ非磁性。 |
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均一性 |
形状如何によらず、つきまわりは完全。 |
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密着性 |
きわめてすぐれている。 |
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耐熱性 |
高温酸化による表面スケールの |
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耐食性 |
純ニッケルと同等又はすぐれている。 |
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硬度 |
析出状態:500~550Hv。 |
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